このコーナーでは読者から寄せられた質問にお見合い回数100回のアトトリ婚コーチャーの村井真子が本音で回答。婚活当事者だった経験とキャリアコンサルタントとしての知見から、恋愛・結婚・婚活にまつわるご相談に回答します。
※なお、ご相談内容はご相談の趣旨が変わらない範囲で匿名化のため抜粋・編集しております。
目次
ご相談:ダメ男恋愛ループから卒業したい
私は20代後半の会社員です。これまで何人かの男性と交際してきましたが、毎回、いわゆる「ダメンズ」に引っかかってしまいます。最初は優しく見えても、時間が経つと仕事をしない、約束を守らない、借金がある、といった問題が見えてきます。私自身、恋愛にのめり込みやすく、相手の悪い部分を見ないふりをしてしまうことも多いです。友人からも「もっといい人を選んで」と言われますが、気付けばまた同じような男性に惹かれてしまいます。
自分でも「なぜ?」と感じるのですが、どうすれば良い恋愛ができるのでしょうか? 次こそは真剣に結婚を考えられる相手と出会いたいと思っています。どうすれば「ダメンズ」から卒業できるのか、アドバイスをいただけると嬉しいです。(20代女性・かなさん)
専門家のアドバイス:ループ脱出のためには早期決断を!
かなさん、ご相談ありがとうございます。ダメンズ恋愛をループしているけれど、次は結婚を見据えてそうではないお相手と交際したいという決意をお持ちなんですね。
これは私見ですが、いつもダメな相手と付き合ってしまう、交際相手として周囲から心配されるような相手を選びがちな方は、大きく分けて二つのタイプがあるように思います。
一つ目のタイプは、とにかく突出した魅力がある人にひきつけれられやすく、他はどうでもいい、と思ってしまう方です。天才肌だったり、芸術的センスにすぐれていたり、ある分野に圧倒的に知識があったり……こういう部分に惹かれてしまうと、他はマイナスでも構わない、この人の才能に惚れ込んでしまうという事態が起こります。そうすると、年に一回くらい「好きだよ」とか言って花束ひとつ貰うだけで、恋人に尽くしまくるエネルギーが供給されてしまう。そういう燃費のいいタイプの方は、わりとダメと言われる相手にハマりがちな傾向があります。
二つ目のタイプは、自分への自信がない方です。自分に対する信頼が低いと、ダメな相手の方が安心できると感じてしまいます。こういう方は相手から自分への評価と、自分から自分への評価が釣り合った方が安心できるので、結果としてダメな相手を選びます。
前者であれば、正直それがその方の業なのでは……と思うときもあります。これは相手にダメなところがあっても(むしろダメなところばかりでも)、それを上回るほどの魅力があるのですから、ご本人が尽くしたいと思うのであればそれはそれでひとつのパートナーシップの在り方なのではないかと思います。
ただ、後者のほうは、よくありません。こういう考え方は、結果的に良い相手を遠ざけることになります。だから、もし「自分は素敵な人にふさわしくない」と考えて諦めがちだったり、魅力的な人と親しくなっても「幻滅されたらどうしよう」と悲観的になって距離をおいたりする人は、自分のことを否定する人、自分のことをけなしてくる人、自分の価値を下げる人のほうを選びがちです。
前者の恋愛の場合は、相手のダメな行動を許し続けるのではなく、自分が本当に大切にしたいことや、幸せに感じる瞬間を見つめ直すことをお勧めします。自分の価値観を再確認することで、ダメな相手との関係を見直すきっかけになります。見直した結果、この人をサポートし続ける、という決断が着けばそれは二人の問題ですので、問題視しなければいいのです。問題だな、と思えば、別れればよいというだけの話だと私は思います。ダメンズ恋愛ループから出ない、ということも、それはそれで一つの道なのですから。
後者の場合は、自分に対する自己評価を上げない限り、いつまでもダメンズループを抜け出すことができません。ループは自分で抜け出す決心をしない限り、脱出不可能です。この場合は、とにかく一度脱出しましょう。つまり別れましょう。ダメな相手との恋愛をしていても明るい未来はありません。人はそんなに簡単に変わることはできないのです。
いずれにしても、自分を大切にするための決断を下すことが必要です。相手のダメな行動に振り回されるのではなく、自分が本当に幸せになれる道を選びましょう。そのためには一人でいることを恐れず、自分自身に向き合うことが大切です。かなさんは「大事にされる存在」です。まずはこの意識を持ち、素敵な相手を受け入れる準備をすることです。