このコーナーでは読者から寄せられた質問にお見合い回数100回のアトトリ婚コーチャーの村井真子が本音で回答。婚活当事者だった経験とキャリアコンサルタントとしての知見から、恋愛・結婚・婚活にまつわるご相談に回答します。
※なお、ご相談内容はご相談の趣旨が変わらない範囲で匿名化のため抜粋・編集しております。
目次
ご相談:結婚したいけど自分の生活は変えたくない
私には結婚したい気持ちはありますが、自分の生活スタイルを変えることには抵抗があります。仕事や趣味、自分の時間を大切にしており、この生活に満足しています。そのため、結婚して生活のリズムが崩れることを考えると、少し怖く感じます。
これまでお付き合いした男性も何人かいましたが、付き合いが深まるにつれ、私が趣味の時間を優先したり、結婚するなら彼の地元に戻るかどうかといった話が出て、結局すべて別れてしまいました。
結婚しても自分らしさを保ちながら、良いパートナーシップを築くことは可能なのでしょうか?また、どうすればそうした関係を見つけることができるようになるのでしょうか。(30代女性・ぽんこさん)
専門家のアドバイス:結婚には「変化」が必須
「結婚したいけれどライフスタイルを変えたくない」……わかります。でも無理です。結婚は、結婚とは、お互いが歩み寄り、生活を共有するために変わっていくことが大前提だからです。というか、これは結婚に限らず共同生活の基本ではないでしょうか。
とはいえ、変わることはとても難しいことです。
それは私たち人間には「心理的ホメオスタシス」というこころの動きがあるからです。これは、現在の状態を維持しようとする心理で、変化に対して不安や抵抗を感じる原因の一つです。この本能があるおかげで、私たちは慣れ親しんだ環境に安心感を得られる一方で、新しい挑戦や環境の変化に対して慎重になることがあります。
ぽんこさんがライフスタイルを変えることに不安を抱くのも、この心理的ホメオスタシスが影響しているのかもしれません。ただ、この本能に縛られすぎてしまうと、結婚という新しいステージに進むことが難しくなります。結婚は、お互いのライフスタイルを少しずつ調整しながら、一緒に成長していくものです。
相手もぽんこさんに合わせて変わり、ぽんこさんも相手のために変わる。
これが結婚生活の本質だと思います。
大切なのは、いきなりすべてを変えようとするのではなく、まずは小さな変化から始めてみることです。例えば、相手との時間を少し意識的に増やしたり、相手が大切にしている価値観を知る努力をすることです。また、「私のライフスタイルはこうだけど、あなたが大切にしていることも理解したい。一緒に折り合いを見つけていけたら嬉しい」というように、相手と話し合うことで、お互いが受け入れやすい形を見つけられるはずです。
心理的ホメオスタシスを乗り越えるには、少し長期的な視点を持つことも大切です。一時的には違和感があっても、時間が経てば自然と新しいライフスタイルに慣れ、自分の中に新しい「安定」が生まれてきます。この変化を成長の機会ととらえ、柔軟な気持ちで向き合うことが、幸せな結婚生活への鍵になると思います。
ぽんこさんが素敵なパートナーと共に、新しい一歩を踏み出せることを心から応援しています!